大学連携・学生受入

学生からの声 - 夏期休暇実習生 -

超重元素の核構造と自発核分裂特性の研究
(先端基礎研究センター 重元素核科学研究グループ)


鎌田 裕生さん

名古屋大学大学院 工学研究科 マテリアル理工学専攻 量子エネルギー工学分野

◇志望理由と実習内容について

夏期休暇実習については、大学の指導教員の紹介で知りました。いつもの大学での研究とは違って、原子力機構にしかない設備を用いて実験し、そこで得られたデータを解析することができる貴重な機会だと思って参加しました。

実習内容に関しては259Lrの自発核分裂について、検出器のエネルギー校正を行い、核分裂片のエネルギーや質量数を正確に求めるという内容です。普段行っている研究とは異なる内容であったため、最初はかなり戸惑いや手間取りがありましたが、受入担当の方に御指導いただきながら、良い意味で、いつも通りの雰囲気で解析することができました。その一方で、自分自身の知識の無さや未熟さを痛感する部分もありました。

◇困難に直面した時にどう対応したか

一旦、その問題から離れて時間をおいてから考えるたり、他の人に相談したりなどしました。困難に直面した段階で、ある程度の時間、どうすれば良いか考えると思いますが、考えている時間が長時間になると、考えている「つもり」になってしまい時間だけが過ぎてしまった経験が多かったです。そのため、ある一定以上考えても答えが出ない場合は、次の日に回して考えるか、問題点を整理した上で、他の人に相談します。

◇思い出に残ったこと

実は昨年も夏期休暇実習に参加し、今年は二度目です。昨年と比べて成長したことが確認できれば良いと思っていましたが、蓋を開けてみると知識不足を痛感することが多く、まだまだ未熟だなと感じたことが印象に残っています。私事ですが、大学院に進学した目的が、「経験不足による未熟さを日々痛感するので、知識や経験を積み、自分自身成長するため。」、ということでしたので、その目標に向かって頑張らないといけないと思いました。

◇特にお伝えしたいことがあれば御自由にどうぞ

関連分野の本や論文を読んでおくなどしてある程度予習をしておくことをお勧めします。

受入担当の方から、データの解析方法や実験方法に関し指示をいただけますが、背景となる知識がないと、単に言われたとおりにやって終わりになってしまい、せっかくの機会なのにもったいないです。



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