大学連携・学生受入

学生からの声 - 夏期休暇実習生 -

原子力災害時遠隔機材(ロボット)の操作・整備・改良
(福島研究基盤創生センター 研究基盤計画部 モックアップ試験施設利用課)


栁沼 佑幸さん

福島工業高等専門学校 機械工学科

◇志望理由と実習内容について

私が夏期休暇実習を希望した理由は、原子力災害の現場で活躍するロボットは実際にどんなロボットなのか、そのロボットが実際の現場でどんな目的でどのような役割を担い、どのような働きをするのかということにとても興味があったからです。また、私が所属している研究室では核融合炉材料の開発及び水中ロボットの製作をテーマとして研究していることから、今回の夏期休暇実習で知識を得られれば良いと考えて参加しました。

実習内容は、J-5、J-6のような各種原子力対策ロボットの見学及び操作を行い、講義(現場でのロボットのことや放射線の基礎など)を通じて実際にどんなロボットがあり、どのような役割があるかなどについて知ることができました。また、今回の実習で私は、「ROV」という水中ロボットを担当することになり、ROVに不備がないか点検した後に作成した使用前点検表や第三者が見て分かるような、ROVの起動手順等を示した簡易マニュアルなどの4つの資料を作成すると共に、ROVを実際に操作してその経験に基づき現状で分かる改善点・改良点をまとめるというものでした。

実際にROVを操作してみると、操作するための機材の多さや現場での搬入、核燃料プールへの投入、その後の回収、そして見えない中で操作することの難しさなどの改善点・改良点が多々みつかり、とても2週間という短い時間の中で行うには難しい内容でしたが、温かい御指導の下で実習できたのでとても充実した2週間をすごすことができました。

◇困難に直面した時にどう対応したか

私は今回「ROV」という水中ロボットを担当しました。水中ロボットということもあり、無線機能が使用できないことや、水中で操作している際の現在位置の確認ができないなどの改善点・改良点が出てきました。その度に、どのようにすれば改善・改良することができるのかなどを考えれば考えるほど、段々と行き詰ってしまうことがありました。ですが、そのような時に同じ実習テーマで参加されていたほかの夏期休暇実習生と色々な案を出しながら、それについて話し合いました。また、話し合ったことについて実習担当の方に相談したことで、少しずつですが自分なりに案をまとめることができました。

◇思い出に残ったこと

今回の夏期休暇実習で思い出に残ったことは二つあります。 一つ目は、実際にロボットを見学し、内容の濃い講義を受けることができたこと、そして何よりも学校での研究対象である水中ロボットを担当し、経験することができたことです。

そして二つ目は、実習生歓迎のバーベキューを開いていただいたことです。職員の方々や実習生が一緒に食事の準備を進めるなどの共同作業をしたことで、自然と距離を縮めることができました。また、美味しいお肉や魚介類などの食事を食べながら、普段、実習中には聞くことのできないお話をうかがったりできたことも、とても良い思い出です。このような場で目上の方とお話をすることは普段なかなかできない貴重なことなので自分の成長にもつながると思いました。

◇特にお伝えしたいことがあれば御自由にどうぞ

今回の夏期休暇実習では、実習生として受け入れてくださりありがとうございました。2週間という短い期間でしたが、毎日充実した日々をすごすことができました。私は、実習で「ROV」という水中ロボットを担当し、とても難しい内容で苦戦しましたが、職員の方々に相談に乗っていただき、声をかけていただいたおかげで実習を計画通りに進めることができました。

今回、この夏期休暇実習に参加して本当に良い経験をすることができました。この2週間で経験したこと、学んだことをこれからの研究に生かしていきたいと思います。2週間、本当にありがとうございました。



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